軽キャブコンオハナの売りは180Wソーラーパネル2枚、200Aリチウムイオン電池バッテリー1台を搭載していて、窓用エアコンが稼働できることです。
しかも、これらの装備はすべて標準装備となっているのがとても魅力的です。
今回はオハナに装備されている電装について、深堀したいと思います。
軽キャブコンオハナの購入を考えている読者さんのお役に立てれば幸いです。
リチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーの違いについて

電気容量と軽量化
一言でいうと、リチウムイオンバッテリーの特徴は大きな電気容量を取り出せて、かつ小型化することができることです。
まず大きな電気容量を取り出せることにより、ドライヤーや電気ケトルが使用できるようになります。
さらに、今まで家庭でしか使えなかった電子レンジやエアコンが長い間使用できて大変便利になります。
また、バッテリーの素材を重い鉛を軽いリチウムに変えることにより軽量化が実現できました。
ちなみにリチウムは元素周期表の中で水素、ヘリウムに続いて3番目で、非常に軽くて小さな物質のため、多くの原子を含んでいても軽量な電池を作ることができます。
電圧降下
リチウムイオンバッテリーはバッテリー残量が減っても電圧が下がらないメリットがあります。
鉛バッテリーは残量が50%になると、電圧降下して11v程度までになります。するとインバーター保護遮断が働き、電気製品が使用できなくなります。
一方、リチウムイオンバッテリーは残量10%まで電圧降下が起こらないので、鉛バッテリーよりも長時間電気製品が使用できます。
充電回数とコスト
リチウムイオンバッテリーは充電回数が多いメリットがあります。従来の鉛バッテリーは500回ほどですが、リチウムイオンバッテリーでは約2000回の充放電を繰り返すことが出来るので、約10年使えるバッテリーと言えます。
リチウムイオンバッテリーは導入時の金額は高価になりますが、導入後の寿命が長いので使用していると鉛バッテリーの金額に近づいていきます。
リチウムイオンバッテリー | 鉛バッテリー | |
取り出せる電気容量 | 90% | 50%~70% |
重量(200A当たり) | 約20㎏ | 約40㎏ |
電圧降下の発生 | 残量10%でインバーター出力不可 | 残量50%でインバーター出力不可 |
充電サイクル | 約2000回 | 約500回 |
コスト (100A当たり) | 約142,000円 | 約26,000円 |
ソーラーパネル

ソーラーパネルの必要性
キャンピングカーを駐車する際、必ず電源がある設備に停めている方はあまりいないと思います。
外部電源設備がない場合、キャンピングカーにソーラーパネルを装備していると、太陽光エネルギーで常にサブバッテリーへ充電することができるので大変安心です。
最近のキャンピングカーは冷蔵庫が搭載されています。冷蔵庫をキャンピングカーで使用する際は、冷たい物をストックしたり、食品を腐らせないように保存するため24時間電源を切ることができません。
このように冷蔵庫は常に一定量の電力が必要となるため、キャンピングカーにソーラーパネルを装備していると大変重宝します。
ソーラーパネル充電能力
オハナに装備されている定格出力180W2枚の充電能力を考えてみます。
なお、充電能力は、太陽の日照角度によって変わりますので、変動的であることが前提です。
晴天の日中で、約18~20Ahの発電能力があります。
200Ahのリチウムイオンバッテリは、日中の日照角度もふまえて充電量を平均19Ahで計算すると、およそ10時間で満充電近くなります。
算出式:19Ah×10h=190Ah
2系統同時充電 レナジー走行充電器

2系統同時充電
オハナに装備しているレナジー走行充電器は通常の走行充電器とは異なりMPPTチャージコントローラーが内蔵されているため、走行充電だけでなく、ソーラー発電による充電も可能です。
走行充電とソーラー発電は状況に応じてどちらか一方ずつ、または同時に50Aまで充電します。効率良くサブバッテリーを満充電の状態にします。
走行充電によりメインバッテリーを優先的に充電する際はソーラー発電ではサブバッテリーを優先的に充電する機能があります。
走行充電能力
オハナに装備しているレナジー走行充電器の充電能力を考えてみます。
走行充電のみの場合、最大で50Ahの電流を流せますが、通常は30~40Ah程度となります。
200Ahのリチウムイオンバッテリは、平均35Ahで計算すると、およそ5.5時間走行すると満充電近くなります。
算出式:35Ah×5.5h=192.5Ah
AC充電
外部充電中 オハナに装備している電源口
オハナには標準装備で外部電源口が付いています。
外部電源コードを用いて、車体の外部電源口と家やキャンプ場などの100V電源コンセントを接続しますと自動的に充電が開始されます。
充電能力は40Ahですので、200Ahのリチウムイオンバッテリは、5時間で満充電になります。
算出式:40Ah×5h=200Ah
さいごに

今回は軽キャブコンオハナの電装について深堀りしてみたところ、大型キャブコンに引けを取らない充実した電装が標準装備されているのが分かったと思います。
ちなみに今回紹介したオハナの乗出し価格は410万円からで、納期は2021年9月現在で12ヵ月~16ヵ月先となっています。
軽キャブコンオハナ購入を予定されている読者さんのお役に立てれば幸いです。
参考として以前紹介したオハナの記事のリンク先を下に張り付けておきます。
キャンピングカーの見積りを取ったら、即日購入してしまった理由
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